2018年12月15日土曜日

オーバーナイト投資術

二階堂重人『一晩寝かせてしっかり儲けるオーバーナイト投資術』(東洋経済新報社、2018-09-27)

「はじめに」より:

デイトレードでコンスタントに稼げるようになった頃のこと。
前日にデイトレードで売買した銘柄が、翌朝、買い気配でどんどん上がっていき、かなり高い株価で寄り付きました。
「昨日、(この株を)売らずに持っていれば、寄り付きの時点で大きく儲かったのに」
と悔しい思いをしました。

この下りが、自分と全く同じだった。コンスタントというほどではないにせよ、今年秋に数年振りに株を再開してから 1、2 ヶ月トータルプラスのペースで進んでいたものの、デイトレード中心でコツコツ稼ぐ一方で、世間にはスイングトレードで大きく稼いでいる人たちの歓声が目立つ。「コツコツ(稼いで)ドカン(と負ける)」というのはよく言われる素人の負け組投資家の姿。これが悩みだった。そして、実際に自分がデイトレードで手がけた株が雀の涙程の利幅を稼いでニンマリしていた翌日に株価がズドーンと噴火すると、トータルで負けていなくても、心理的に物凄〜く「負けた感」がハンパない。

それでどうやら調べてみると、物凄く稼いで成功しているトレーダーは、短期とはいえ、デイトレードではなくスイングトレードらしいと。そして一晩か二晩程度のオーバーナイトで稼ぐらしいということを知った。この「オーバーナイト」というキーワードを知ってこれで調べてみたものの、オーバーナイトによる儲け方を説明した Web 情報は見つからなかった。

ところがこの本が見つかった。秋に出たばかりである。さらに、「オーバーナイト」というキーワードでヒットしたのみならず、上のように、「はじめに」に書かれていた部分までもが、自分の状況に一致していた。「求めよ、されば開かれん」とはまさしくこのことか。

大きなポイントは:

  1. 引け買い(売り)、寄り売り(買い)
  2. リスクヘッジ(買いポジションの銘柄と売りポジションの銘柄を両方持つ)
  3. 銘柄選びが 9 割(ギャップアップ・ギャップダウン狙い)

以上の 3 点。

引け買い(売り)、寄り売り(買い)

翌日の寄り付きでは原則決済する。含み益が出ている場合のみ、ポジション数を調整(減ら)してさらに利益を伸ばすことを狙ってもよい。

引けでのポジションの立て方は、板が厚ければ引け成り、薄ければ引け指値にする。

空売りは 14 時過ぎの時点で 0.5 円/株以上の逆日歩の場合は避ける。

リスクヘッジ(買いポジションの銘柄と売りポジションの銘柄を両方持つ)

これはこの本を読むまで、自己流オーバーナイト戦略を手探りで試行錯誤している中でまだ思い付いていなかったアイデア。デイトレードとの大きな違いとして、オーバーナイトは相場の変動リスクをもろに受けるので、そこは悩みどころであり、単に日経平均やアメリカ市場のチャートから、短期の下落局面は参戦を控えるというような消極的な方策しか考えていなかった。確かに、ヘッジしてしまえば、そんな風にビクビクする必要はなく、機会の減少に悩む必要もなくなるわけである。

ヘッジを考えていなかった場合と考え方の根底は同じだが、ヘッジする場合でも、相場の上昇トレンド・下降トレンドを考慮して、買いポジションと売りポジションの比率を調整して臨むというアイデアは確かにその通りだと思う。

本書ではヘッジの延長線として、日経平均先物や 日経平均連動型 ETF を使うやり方も紹介している。筆者は日経平均先物の方が手数料が安い点や逆日歩の心配がないという点で好んでいるそうだ。

銘柄選びが 9 割(ギャップアップ・ギャップダウン狙い)

本では銘柄の選び方の例として、ボリンジャーバンドを主とし補助的に移動平均線を使う判断方法を 3 種紹介している。

買いパターン 1:

  1. 急騰してボリンジャーバンド +2σ を上抜け
  2. 反落
  3. 長めの陽線で反発して終値が 5 日移動平均線の上になる(なりそう)

買いパターン 2:

  1. 急騰してボリンジャーバンド +2σ を上抜けして大きく上昇
  2. 長めの上ヒゲが出る
  3. 終値が長めの上ヒゲ(高値)を上抜ける(抜けそう)

売りパターン:

  1. 急騰してボリンジャーバンド +2σ を上抜けしてさらに上昇
  2. 反落し、長めの陰線、または下窓を開けた陰線が出る
  3. 終値が 5 日移動平均線を割り込む(割り込みそう)

さらに連続ストップ高を狙う手法にも一章が割かれている。

筆者の二階堂重人さんは他にも投資関係の本を書かれていて、結構有名な人のようで、自分が読んだのはこの本が初めてだったが、確かにこの人の言っていることは役に立つ、良い本ではないかと思う。

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