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西澤ロイ『頑張らない英文法』

図書館で予約していた、西澤ロイ『 頑張らない英文法 』(あさ出版、2014年)が 2、3 年以上かかって順番が回ってきた。 自分自身が独学で体得していたことが、大学の英語学科で学んだ専門家の言っていることとほとんど一致していることを確認できた。筆者がこの本で解説していることは、基本的に中学英語の範囲の文法事項だが、この中学英語の範囲の文法事項を、このような形で理解しているということが重要である。テスト勉強用の知識としていくら中学英語を 100 点満点の状態でインプットできていたとしても、意味がないのである。 個人的には、自分のような体得に至っていない人には、この本は自分が人に英語を教える時に強調して言っていることと重複しているので、購入、一読をお勧めできる本である。 自分自身として、この本を読んで一つだけ、得られたことは、情報の先後で意味合いが違うため、能動態と受動態といったような書き換えられた文の意味に違いが生じるという点である。情報の先後による違い自体は自分なりに理論を構築していたが、能動態と受動態などの書き換えによって生じる意味の違いについては、特に生じるか生じないかということ自体を意識することはなかったため、これについては一つの収穫だった。 自分が理工学系的発想で築いた独自理論は、筆者がこの本で解説しているものよりも、さらにアグレッシヴにカスタマイズされているのだが、少なくとも、この本に書かれていることは、自分が学校教育の英語の文法とは違って独自に編み出したものと、同じ考え方が述べられていたので、それが決して的外れな我流理論というわけでもないことが確認できて良かった。