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need, require, want 等の目的語となる動名詞

My car needs to be repaired. My car needs being repaired. My car needs repairing. 👉「 動名詞と TO-不定詞の使い分け 」で述べたように、これもやはり、動名詞と to-不定詞の根本的違いの観点から理解すれば特に不可解なことはない。 1. My car needs to be repaired. 本質的に to-不定詞は M であり、need は自動詞として存在するから、意味上の主語は SV の S と同じである。従って to-不定詞句は受動態で表現することになる。 2. My car needs being repaired. 動名詞句 being repaired は他動詞 need の目的語(O)である。S は O に他動詞を介して働きかける関係であるから、O の意味上の主語が my car となることは S と O が一致することとなり、他動詞の原理的に有り得ない。つまり、意味上の主語は S の my car 以外の他者を意味しているので、being repaird という受け身ではなく repairing という能動表現が適切である。ちなみに、being repaird とすると、受動表現ではなく、my car 以外の他者を意味上の主語とする進行形表現となってしまう。 3. My car needs repairing. 要するにこれは My car needs someone('s) repairing. の someone が不特定の人物なので明示せず省略された表現と考えれば良い。もちろん、repair する人物が特定している状況においては当然、My car needs the mechanic's repairing. という形の表現となるだろう。

動名詞と to-不定詞の使い分け

動詞によって目的語に動名詞を取る場合と to-不定詞を取る場合、両方を取る場合がある。 動詞+動名詞 動詞+to-不定詞 両方(意味は同じ) 両方(意味が異なる) このような分類を受け容れると、結局はそれぞれの動詞群を暗記するしかなくなる。動名詞と to-不定詞の根本的な違いで理解するならば、そのような必要はなくなる。 1. 動詞+動名詞 ex. avoid, deny, enjoy, finish, mind, stop この場合、本質的に動詞は他動詞であり、SVO の O として動名詞が存在する。なので、O の具体的存在感が重視される。 2. 動詞+to-不定詞 ex. afford, expect, hope, pretend, wish この場合、本質的に動詞は自動詞であり、SVM の M として to-不定詞が存在する。なので、SV によって叙述が一応完結し、to-不定詞は付加的情報としての漠然とした曖昧模糊とした存在感となる。 3. 両方(意味は同じ) ex. begin, continue, like, start 日本語に訳す場合に同じ表現になるというだけで、本当は違うことになる。 4. 両方(意味が異なる) ex. forget, remember, regret, stop SVO か SVM かの違いが、「過去〜現在」の具体性か、「未来」の漠然性か、という違いを生むことになる。 要するに 4 ケースに分けてそれぞれの動詞群を暗記するようなことをする必要はなく、単に、「動詞+動名詞(SVO)か、動詞+to-不定詞(SVM)か」ということを理解していれば良い。

動名詞の意味上の主語

Do you mind my smoking? Do you mind me smoking? 動名詞の意味上の主語が、「述語動詞の目的語との混同で目的格(この例では me)となる場合がある」という説明がよくされるが、間違っている。 後者の smoking は動名詞ではなく、分詞であり、目的語 me を修飾する形容詞である。名詞と形容詞の区別は極めて初歩的な物事のはずだが、それができていない場合は、たとえ英語の専門教育を受けていて教育に携っているような人であっても、解説の方は信用してはならない。ただ、その道の情報について博識だというだけの話。 私の喫煙行為を気にしますか? 喫煙する私のことを気にしますか? そもそも、より本質的なことを言うと、「動名詞」なんて分類もおかしな話で、あくまでも分詞、そのうちの名詞的用法に過ぎないわけなのだが。