Karma Chameleon
今日、ABBA が何十年ぶりかに新曲を出すとかいうニュースがあり、そのつながりで、Youtube で ABBA の曲など視聴していたら、関連リストの中になぜか一つだけ ABBA ではなく Culture Club の Karma Chameleon が紛れ込んでいたのが目に付いた。 中学 1、2 年の頃だったと思うが、学校の英語の先生(女性)が、授業でこの曲を聴かせたりしたのを思い出した。その頃の記憶では Karma というのはカーマという女性の名前の意味だと言われていた。その先生がそう教えたのか、ラジオなどでその曲を流す際の解説でそういう風に言われていたのか、どちらかは定かではない。ともかく、昔中学生の頃この曲を初めて聞いた記憶と共に、「この曲はカーマという移り気な女性に翻弄される男の気持を歌ったものだ」という情報ははっきりと記憶に刻まれている。 今や英語に関しては完全に DIY で接することができるので、ふと、この Karma が、「カルマ(仏教用語の「業」)」のことなんじゃないかと思って物凄く気になり、確かめてみたくなった。映画の邦訳など日本の文化系分野の英語業界の詐欺紛いには最近常々目敏くなっているので、どれ、音楽業界の方はどうなんだい? と。 まず、 Music Video を観ても、Karma がカルマの意味であることは一目瞭然である。一人のスリかつ詐欺師の男が、フェリーの女性客たちの装飾品を盗み、さらに男性客たちからはイカサマで金を巻き上げる。調子に乗り過ぎたせいで、イカサマと盗みがばれ、袋叩きにあい、男はフェリーから放り出されて悪事は破綻、カルマの法則的な因果応報の結末を迎えるというストーリー仕立てになっている。 次に、実際の英語の歌詞を調べてみた。確かに、この歌詞を文章化したものだけを見ると、今度は、「女性に翻弄される男の気持」という構図とするのは、大きく間違ってはいない。反対に、Karma =カルマとする場合、この歌詞を深読みする必要が出てくる。もちろん、歌詞(詩)というものは一つの言葉を多義的にして深みを持たせるのが普通なので、「表面的にはカーマという女性のことを歌っていて、実際はカルマのことを暗示する」なんて話はよくあることである。 三番目に、ちょっと Web を調べれば見付けられるが、ボーイ・ジョージ自身のこの曲の意味につ