父の死 6

今日、カフェで過ごしていた時、お年寄りの男女のグループが歓談しているのに居合わせた。自分の父もまだ元気であれば、同じくらいの年だろうし、あのような楽しい日々をまだまだ過ごせたろうに、と思うと、非常に身勝手ながらとても妬ましくも感じるのだった。

夜、実家に寄ると、母から、◯◯◯クラブの知り合いで、昨年初春に父母と一緒に花巻に旅行した女性から、今日、父が元気かというメールを受け取り、折り返し電話して、(病院でお世話になった知人と、墓を紹介してもらった知人を除いて)実はまだ外に知らせていないのだが、亡くなったのだと明かしたのだという。すると、その女性は、はっきりしないものの父の死の前後数日のタイミングだったようだが、父母の夢を見て気になっていたので、今日メールしたのだという。

夢では、父が土の上に寝ていて、顔は安らかな様子であり、周囲に睫毛が長くて天使のように可愛らしい子供たちが囲んでいた。そして側には母が立っていて、ニコニコしていたという。

その女性と花巻に旅行をした時分は、まだ父の癌の発覚前であり、また夫婦以外の他の人と旅行をした最後の旅だったという。花巻では宮沢賢治ゆかりの観光などもして、父は宮沢賢治の才能を再発見していたく感銘を受けていたそうだ。そして、父は死の数日前にも、宮沢賢治の本を読んでいた。


実家から自分のマンションに戻ると、やっと戸籍謄本が返送されてきていた。来週の月曜日でちょうど死後 14 日目である。年金と健康保険の死亡届を、提出する期限である。どうせ年金事務所に行くなら、死亡届と一緒に未支給分の請求も行いたいと思っていたが、未支給年金請求については戸籍謄本が必要になるので、ずっと戸籍謄本待ちの状態だった。どうやらギリギリ間に合わせられそうである。

(2021-09-24 21:12)

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