2019年6月26日水曜日

縁起説

アッシジ長老がサーリプッタ長老に語ったとされる句:

Ye dhammā hetuppabhavā,

tesaṃ hetuṃ Tathāgato āha

tesañca yo nirodho;

evaṃvādī Mahāsamaṇo.

なぜか「諸法(事象・現象)が縁によって生じる」と解釈され、いわゆる「縁起説」として定着している。仏教の最も基本的な思想とされているが、この句の解釈は実は違うのではないか?

Ye dhammā は Tathāgato āha に係っているだけで、実質は hetuppabhavā, tesaṃ hetuṃ, tesañca yo nirodho と(四諦のうちの)三諦を言ったに過ぎない。「Ye dhammā Tathāgato āha」は単に、「如来が語られたこの法は」と言っていて、「方法(dhammā)」という単語に、事象・現象などと多義的な解釈を持たせて、何やら大げさな神秘性を帯びた体系に、仏教の位置付けを飛躍させる必要はなかったのではないかと思う。

hetuppabhavā は「原因から生まれる諸々の(複数形)もの」tesaṃ hetuṃ は「その原因(単数形)」、tesañca yo nirodho は「それら(原因から生まれた諸々のもの)が消滅するところの(原因に係る)」

つまり、全体を訳すとこうなる。

如来が語られたこの法というのは、

(一つの)原因から生じた諸々の結果(複数)と、それらの原因(単数)、

(その原因はまた)諸々の結果を消滅させる原因でもあるところのもの。

それ(その方法)を大沙門は説かれた。

結果が複数で、それら複数の結果の原因となっているものが単数であるというのが一つのポイントである(参考)。

そのように、神秘性の方向性なしに素直な話として解釈してみれば、その前後のコンダンニャ長老、サーリプッタ長老、モッガラーナ長老らの、最初に正見を得た時の常套句である、「生じるものは、滅する性質の云々」とイマイチ訳のわかったようなわからないようなセリフも、本来はどういうものであったかどうかが見えてくる気がする。つまり:

「諸々の結果を生じている一つの(大元となる)原因がわかれば、それは反対に諸々の結果を一挙に消滅させる鍵ともなるわけだ」

そういうやりとりだとすると、四諦→コンダンニャ長老の常套句、アッサジ長老の概説→サーリプッタ長老・モッガラーナ長老の常套句のやりとりが、まったく自然な受け答えだとわかるわけである。

仏教学者なんかで「縁起ガー、縁起ガー」なんて、縁起そのものが、もの凄い奥義のような概念として、釈尊が悟ったその内容の核心概念として奉り上げている人がいる気もするが、こんな風に解釈してしまうと、かなり根底部分から神秘性面で倒壊しかねないことになってしまうのかもしれない。

まあそれはおいておいて、上のようなごく自然なやりとりだったと解釈するのであれば、「その諸々の結果の原因となっている一つの物事を、見つけ出してしまえばいいじゃないの」ということになるわけで、その方法が仏法(Ye dhammā Tathāgato āha)であり、具体的にはウィパッサナー瞑想や、四念処といったものなのだろう。勘違いしないように念を押しておくが、「諸々の結果」を、この客観世界の万人、万物に普遍的な「事象」として拡大解釈し(dhammā に事象という拡大解釈を付したように)、その万人万物の普遍事象の、一つの統一的な根本原因を悟るのが仏教、なんていう風に、「その諸々の結果の原因となっている一つの物事を、見つけ出してしまえばいいじゃないの」という話のことを受け止めないように。各人において内的に、一つの原因と、それから生じている諸々の結果は千差万別である。ただ言えるのは、それ(原因と結果)が一対多対応の関係だというだけの話で、「この世にたった一つの原因と、あらゆる森羅万象と」の外的関係に風呂敷を広げては甚しい妄想で、大乗仏教はまさしくその愚の骨頂に陥ったわけであるが、パーリ経典が定まった段階でも既にこういう風に拡大解釈の萌芽が見られるという点には留意しておきたい。

2019年6月9日日曜日

日商簿記 3 級

今日、第 152 回の日商簿記 3 級試験を受験してきた。

自分は、商業高校出身でも、経済・商学系の大学出身でもない門外漢の理系人間。ゼロからの完全独学独習。勉強期間は 2 ヶ月足らず。

解答時間は 35 分程度だった。満点狙い。

3 級はおそらく、商業高校の生徒なら、多くが在学中に 2 年生くらいの時に(高得点とは限らないまでも)合格してしまうのではないだろうか? 2 級の方は経済・商学系の大学では推薦入学の要素にもなることから、商業高校の生徒でも優秀な生徒に限られるとは思うが。

使用した参考書・問題集は以下の 2 セットのみ:

公認会計士よせだあつこのパブロフ流シリーズ

『簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集 第4版』(2019-02-20)

『簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集 第3版』(2019-02-20)

中央経済社の検定簿記シリーズ

『検定簿記講義 3 級 商業簿記〔2019年度版〕』(2019-02-27)

『検定簿記ワークブック 3 級 商業簿記』(2019-02-27)

まとめ

今 152 回から 3 級は大きく試験範囲が変わり、自営業向けだった内容が株式会社向けとなったので、参考書・問題集はちゃんと新しいもので揃えるというのがポイント。

上に紹介した 2 セットのものは、それぞれかなり性格が異なった毛色のものを組み合わせた。おそらく、それぞれが強調する視点が異っているので、片方だけでは、独学での満点狙いは厳しかったかもしれない。


結果

満点逃しました……orz

敗因

「455」を「445」と書き写しミスしたこと「のみ」による。これが満点を奪った、たった一つのミス。

書き間違えた445Kをベースに貸倒引当金の計算も行っているため、そこから派生した項目も影響を受けて、おそらく別の採点対象の項目も巻き添えを食ってしまい、計-6点となったものと思われる。

合計が合わなくなるミスであれば、気付くことはできたはずなのだが、これは貸借対照表と損益計算書の両方にセットで使われる値だったため、矛盾が発生せずに、気付くことにはならなかった。

パブロフ式の筆者自身でも見直し無しで解答時間が48分(参考)のところを35分で解けて、意気揚々と退出したわけだが、それがこの結果とは、トホホ……。

2019年4月18日木曜日

海外事務手数料

最近(2019-04-18 時点)、あちこちで mastercard / VISA 系の海外事務手数料の値上げが発生しているようなので、まとめてみた。(税込)

mastercard / VISA
VIEW1.63参照
エムアイ2.00参照
楽天1.63参照
セゾン1.63参照
Yahoo!2.20参照
JACCS1.63参照
Orico1.63参照
エポス1.63参照
ポケット(mastercard)1.90参照
三井住友2.20参照
MUFG2.16参照
d2.16参照
ポケット(VISA)2.16参照
Gold Point +2.20参照
セディナ2.20参照

mastercard / VISA は 1.63% が最安値だが、三井住友が 1.63 → 2.20% と改定していることから、他の mastercard / VISA 系も同様に 2.16% に改定する可能性が考えられる。

JCB
VIEW1.60参照
楽天1.60参照
セゾン1.60参照
Yahoo!1.60参照
JACCS1.60参照
Orico1.60参照
ポケット1.60参照
セディナ2.20参照
AmEx
楽天2.00参照
セゾン2.00参照