幽霊は神霊を恐れ、霊能者は神(霊)憑きを恐れる

ともかく、日本の巷(2ch)のオカルト系エピソードを考える際に、まずは幽霊と神霊(悪霊もこの一種)は別物だという点を念頭に置くべきだということである。英語で言うと、前者は ghost、後者は demon で丸きり別モノだが、日本語ではどちらも表記上は「ナンタラ霊」という感じで、怨念の強さの違いがあれこそすれ、同種のものだとひとくくりにされているきらいがある。

先日の「物質次元と霊的次元の二重レイヤー認識」で記したように、幽霊というのはエーテル次元の存在であり、アストラル次元の神霊とは根本的に異なっている。仏教で言うと、幽霊は餓鬼霊、神霊は畜生系(まれに四大王天・三十三天系)の神霊である。

エーテル次元というのは、我々が通常認識する物質よりも、さらに低い次元であり(神智学では物質の一段高い次元としてエーテルを設定するが、僕はこのように再定義している)、物質世界の影や痕跡のようなものにすがりついている世界である。餓鬼とはそのような次元の生命体なのである。

アストラル次元はそのようなエーテル次元より高いエネルギー次元にあるため、アストラル次元を主に意識の拠り所とする畜生界の生命体、特に畜生系の神霊(ナーガやヤッカ)にとって、餓鬼を蹴散らすのは容易いことのようなのである。というか神霊側の方はほとんど歯牙にもかけていないが(我々人間が、道を歩くとき、知らない間にアリを踏み潰しているようなもの)、幽霊の側が蜘蛛の子を散らすように震え上がって逃げ出すといった状況である。

ここに一つの実例がある:(動画の一話目)

784:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:38:54.62 ID:2WTk7KE20

ちょっと前に、心霊現象? みたいなことがあったんで投下していいかな?

786:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:41:14.57 ID:2WTk7KE20

返事ないけど投下しちゃおう
俺自身まだ信じたりはしてないけど、まあ、話半分に聞いてくれ

まず断っておくと、俺は幽霊を信じたいとは思うけど、だからこそ全力で否定するという人種
いて欲しいと思う反面、素直に信じれないので、科学的な理由をつけられない現象に遭遇したい
だからそういう心霊スポットとか巡ったり、百物語したりして心霊体験をしようと探しまわってる
不思議な現象があっても、科学的な根拠を見つけようとする
オカ板住人的には好ましい人種ではないかもしれない

で、そんなある日、特に心霊関係ではないオフで知り合ったAという男がいた
彼と会ってすぐ、「なにか霊的なものが憑いてる」って言われたのよ
会ったのはそれが初めて、どうやら神社の息子らしいことは、ネットを通じて知っていた

788:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:42:41.86 ID:2WTk7KE20

しかしまあ、初対面の人にそれを言われても、根本が疑う気質なので
(ああ痛い子だ。いやもしかしたら詐欺かも?)
くらいに思ってたわけだが、同時に好奇心も抑えきれなくなる
同時に心霊スポットでヤクザに追いかけられた経験より怖いことはないと思ってた

「ふーん? どんなのが憑いてるの? 黒髪の女の子がいいな」
最初はそんな返事をしたと思う
けど、彼は首を振って
「確かに女だけど、髪は長くて白いな。なんか人工的に塗ったような色。いやまって、蛇?」
ここで少しドキリとする
中学生の頃から、何度もそんな女の子が出てくる夢を見ているんだ

真っ白い髪の毛で目が赤い、アルビノの女の子
17歳くらいで特別可愛いわけじゃない、ちょっとキツイ印象の顔つき

789:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:44:07.35 ID:2WTk7KE20

しかも、たまに白い蛇の姿か、犬と人間の間の子みたいな気味の悪い怪物になることもある
でも、どんな姿でも夢の中ではその女だと認識してる
特に何かしてくるでもなく、役柄や服装も夢ごとに変わるため、心霊関係だとは思っていなかった
夢の常連キャラ? 程度に思っていたので、この夢の話は誰にもしていない

そこでちょっとだけ興味が湧いた俺は、少し話を聞いてみることに

「憑いてるってどういう感じ? 背後霊みたいな?」
「んーなんていったらいいんだろう? お前に興味があって憑いてるじゃないかな。悪意は感じない」
「じゃあ、ほっといたらいいんじゃね?」
「いや、取り憑いてるのは確かだから。何かあるといけないし、お祓いした方がいいって」

その後しばらく話して、父親に見てもらって、出来れば除霊しよう、お金は取らないとそういう話になった
この時点で、俺は少し興ざめしていた
結局、お祓いして金払えって言ってくる一種の詐欺じゃねえ? と、そういう認識になっていたんだ

790:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:45:08.13 ID:2WTk7KE20

まあでも、夢の登場人物を言い当てたことにはちょっと驚きがあり
時間もあるからそのままそいつの神社へと行ってみることに

(タダでしてくれるっていうし、金を取られそうになったら逃げればいい)

幽霊を信じないが興味はある人間の標準的な反応だと思うが、そう考えていた

俺のオンボロ軽で10分くらい走って着いた神社は、結構大きな神社だった
本堂(っていうの?)に案内されてから少し待たされ、Aは人柄のよさそうなおっさんを連れてきた
たぶん、父親だろうと挨拶をすると、おっさんは何故かしきりに外を気にしている

「な、なにか?」
「随分凄いものを連れてきたみたいだね、何か怖い目にあったかい?」
「いえ、特には」(この曖昧な会話、どうせコールドリーディングだろう? くらいにしか考えていない)
「まあ、とりあえず」

なにか言いかけた途端パン! という紙風船が割れたような、乾いた音がした

疑問に思いながら周囲を見渡すと、妙に焦げ臭い
お香か何かかと思ったが、それにしては臭いし、妙だ
が、そんな疑問もおっさんの狼狽具合が半端無くて、すぐに消し飛んだ

791:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:48:00.48 ID:2WTk7KE20

おっさんはしきりに周囲を気にして、先程より輪をかけて狼狽していた
その上、脂汗をたらーっと垂らしていたのが、かなり印象的だった

「すまない。来たばかりで済まないが、もう帰ってくれないか?」
「え? でも」
「今度もっと凄い人を紹介する、だから、今日は……」
「いや、えっと。さっきの音、なんなんですか?」
「……ちょっと待っててくれ」

少し離れて、部屋の隅にあった盛塩? を持ってくるおっさん
その塩は斜めに焦げたような筋がついていて、どうやら焦げ臭いのはそれが原因だったようだ
なんていうんだろう? 盛塩にガスバーナーを至近距離で当て続けるとこうなるかも? って感じ

「こんなものは初めてみた。すまないが私の手に負えるような代物ではない」
「はあ……」

このあと何の収穫もないまま帰されるのもシャクで、その霊について、幾つか聞きだそうとするが全くダメ

792:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:49:14.02 ID:2WTk7KE20

そんな調子だから、来てすぐだったが帰されることに
紹介するという人も、なんだか興が冷めてしまって断った
というか、何か担がされかけて都合が悪くなったんじゃねえか? 程度に考えていた
ぶっちゃけ、盛塩も仕込みだとすら思っていた

ただ、今思うと、確かに夢の中で、あの女が無表情以外の表情をしたことはなかった気がする

まあ、そんな事件は数年前の話
それから被害らしい被害もなく、つい先日まで忘れていて
相変わらず時折夢に女は出てくるけど、実害もなく過ごしていた

で、一週間前、家から離れた心霊スポットと噂される廃墟に探索に行っていた
廃墟が好きな俺は、心霊スポットとか関係なく廃墟に入っては、写真を撮る趣味があったんだ
昼間だし、大して恐怖もなく、いつもどおりに写真を撮ろうと中に踏み込んだ瞬間

「いぎゃあああああああああ!」

という男性の悲鳴が聞こえた

793:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:52:23.83 ID:2WTk7KE20

昼間というのもあったかもしれない、幽霊だとか、そういう思考は微塵もなくて、ただ
「事件だ!」
と、反射的に考えて、声が聞こえた廃墟の二階に向かって走りだした
そこは山奥で人通りも少ないから、殺人事件とかそういうことがあってもおかしくない雰囲気だったんだ

懐中電灯を武器のように構え、深呼吸して二階に入るが何もない
部屋は3部屋あったんだが、どの部屋を見ても人の気配すらしない
しかし、どう考えてもあの悲鳴は二階から聞こえてきた
百歩譲っても、建物はこのへんにここしかないし、高い位置から声が聞こえるとしたらここだけ

おかしいなー。確かに聞こえたんだけどなー、とふと死角だったドア側の壁をみると
そこにはあの時の盛塩と同じ、ガスバーナーで描いたような線が斜めに引かれており

それを見つけた途端にあの時の焦げ臭さを感じた

794:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土) 23:56:12.71 ID:YnNeW0wq0

盛り塩に、火属性でバッテンですか。

795:本当にあった怖い名無し:2012/04/29(日) 00:01:38.13 ID:dxgYScnR0

とまあ、それだけ。直接的な被害も無ければ、俺が聞いた悲鳴だけが変ともいえる
似たような現象はこの二件しかない

一週間前のも、悲鳴さえ気のせいかもしれないと思い始めてたんだが
今朝、あの女の夢を見て数年前のことを思い出した
ちなみに、夢では無表情で愛想が悪いマクドナルドの店員だったw

オカルトに解釈すれば、憑いた霊が、俺って獲物に手を出しそうだった霊を殺す? ってのはおかしいか
破壊? しちゃったんじゃねえかなーと、考えたわけだが、どうだろう?

こんなことがあっても、幽霊は信じてないんだけどね、怖い思いもしてないし
ただまあ、妙だなーって経験だったので、投下してみた

>>794
蛇って火属性なのかね?
水神のイメージあるけど

盛塩は、斜め上から火を当てた感じで、焦げじゃなくて黒く変色してたのかも?
ただ、臭いがしたから、焦げだと判断した

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?293
  • 肌や服装、髪など、白基調の容姿
  • 目は赤い
  • ヘビや人獣系の姿をとることもある
  • キツイ印象の顔つき(ヘビやキツネ系の目付き)

これらの典型的な特徴から、ナーガ系の神霊だろうということがわかる。

面白いのは、二番目のエピソードから取り上げるが、心霊スポットに行った途端に、どうやら話者に憑いているこのナーガ娘によって、何らかの幽霊が悲鳴を上げ、逃げるか、やられるか、どうかしてしまったようだということである。

これほどまでに、神霊と幽霊では圧倒的な格の違いがあるのだという、好例ではないだろうか。

(cf. 「黒い着物姿・金髪ストレートロングの少女守護神」)

はたしてこのナーガ娘は悪霊か?

確実な判断はできない。だが一般的に、ナーガや夜叉といっても、畜生の一種なので、心理的にそれほど高等な戦術を使って人を陥れるようなことはないように思われる。性質の悪いナーガや夜叉であっても、ヤンキー兄ちゃんやレディース姉ちゃんのように、暴力で脅したり、色じかけで耽溺させて破滅させようとしたりというような具合ではないかと思う。

であるから、このナーガ娘は、話者に特に色じかけを仕掛けてくるわけでもなし、極めて紳士(淑女)的な態度を取り続けているので、どちらかというと善良な性質のナーガであると思う。

なぜ、神社の神主親子はナーガ娘を悪霊扱いしたのか?

ここで本記事冒頭のテーマに戻る。日本では ghost と demon が区別されていないという件だ。

おそらく一般に日本の祓い屋業界では幽霊を扱うケースがほとんど(9 割以上とか)なのではないだろうか? であるから、プロであっても、対 ghost だけを基準に能力や経験が考慮されて、それで十分にプロとして社会的に通用する。幽霊を扱う場合、エーテル体の感度が高い方がいい。いわゆる霊感体質、霊的過敏症である。通常の物質次元の認識能力は弱い方が、そういった霊的過敏性の点では都合が良い(cf. 物質次元と霊的次元の二重レイヤー認識)。

であるから、件の神社の神主親子も、エーテル体の感度が良い体質の人々であり、通常はそのことがプロの祓い屋家業の点ではむしろ都合が良かった。しかし、それは生きながらにして、幽霊に近い体質であることを意味する。

幽霊がナーガのような神霊を見るとガクブル状態になるわけだから、件の神主親子も、ナーガ娘と対峙したら、びびりまくるのも、ある意味当然だったわけである。

つまり、霊感体質の霊能者たちは、ナーガや夜叉などの神霊を極度に恐れるが、だからといってナーガや夜叉がすべからく悪い神霊=悪霊であることを意味しない。幽霊は神霊を恐れる。それが悪いものだから、「邪悪(な霊)」だから恐れるという話ではなく。

それでも、ナーガや夜叉は怒らせると、酷く祟る場合がある。件の神主親子は、ただ「憑いているから」というだけの理由で、それが善か悪かを判断することなく、除霊しようと一方的に攻撃的な行為をしたことになるが、下手な神霊の場合は、もっと危険なことになっていたかもしれない。このように、盛り塩が焦げて、脅した程度で済んでいるというのは、ナーガ・ヤッカにしては相当紳士(淑女)的な態度だと考えるべきではないか。そういう点でも、むしろ、かなり善良なタイプのナーガではないかと思うのである。

話者がなぜこのナーガ娘に気に入られているのかは不明だが、おそらく過去生の因縁で、親しい間柄であったり、話者に何らかの恩義があった、とかなのかもしれない。

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