物質次元と霊的次元の二重レイヤー認識

我々は、物質次元(ルーパ)と霊(魂)的次元(ナーマ)の二重のレイヤーで世界を認識する。

物質次元のレイヤーが(我々から見て)前面(手前側)にある。霊的次元のレイヤーが(我々から見て)背面(奥側)にある

物質次元のレイヤーのオパシティ(不透明度)が通常は 100%(で奥の霊的次元のレイヤーは見えていないの)だが、夜や、雨天や、眠って夢を見ている時など、環境や 24 時間の生活のサイクル等で多少は変動する。また、体質的・先天的に、物質次元レイヤーのオパシティが恒常的に低下して(奥の霊的次元のレイヤーが透かし見えている)いる人がおり、いわゆる霊感体質と呼ばれることになる。瞑想に熟練して、後天的に、意識的にコントロールして、このオパシティを自在に変動させられる人もごく稀にいる。

二重レイヤーなので、(オパシティの問題で)見えていようが・いまいが、霊的レイヤーでの物事は、万人に共通である。つまり、霊的に鈍感な人であっても、同じ霊的影響は見えている人と同様に受けうる。

ただし、過敏な人は、意識しているがゆえ、そのことによる拡大再生産ループ(悪循環)が起こりやすい。同じ体験(心霊スポットに行く等)をしても、鈍感な人が、その場・その時限りの一過性の影響で済むのに対し、敏感な人は、ずっと影響が尾を引いて残り、長引き、場合によっては悪化する。

霊的レイヤーのカテゴライズ

地獄餓鬼人間欲天梵天
畜生
五蘊
神智学(destructal)エーテル物質メンタルコーザル
アストラル
  • 梵天・欲天は善い行・想、地獄・餓鬼は悪い行・想
  • 神智学では物質の上にエーテル体を想定しているようだが、ここでは物質よりも一段低レベルなものとして再設定した。というのは、神智学ではエーテル体を、幽霊が肉体の死後比較的短い期間(49 〜 60 日程度)留まることの多い説明として設定している。つまり、幽体のことであるが、にもかかわらず、物質的肉体よりも一つ上位の層として設定するのは非合理的である。幽体は、物質的肉体の、影や残存思念・痕跡のようなものであるから、物質よりもさらに低位のものとするべきだと思うのである。すると、人間界よりも低位の餓鬼界と上手く相応する。
  • 従って、よく言う、「霊障に陥りやすい体質」「霊感体質」というのは、エーテル体に過敏な体質であると言える。このような人が、病院などにいくと、死者のエーテル体等に影響されやすいので、いわゆる「憑かれる」状態に陥りやすいと言えるかもしれない。
  • 幽霊と神霊(悪霊含む)では、幽体(エーテル体)と霊体(アストラル・メンタル・コーザル体)と、それぞれカテゴリーが違うので、オカルト話でも系統が違うこと、見える人の系統も違うことなどが説明できる。
  • 神智学では、以上の霊体は、あくまでも「体」であり、魂にとっての体(=器)であり、本体(アートマン)とは見なさない。
  • 例えば、エーテル体は物質的肉体に依存しているから、物質的肉体から離れて安立することはできない。一方、アストラル体はそうではないので、幽体離脱(幽体と呼ばれているが、アストラル=霊体と考えるべき)や、神足通などの神通力の基礎とすることができる。
  • 上述のように神智学ではそもそもエーテル体を物質的肉体よりも上位と捉えていたりするので、さらにその下層の地獄に相当する層をカテゴライズして定義していない。そこで仮に「ディストラクタルdestructal」と命名してみた。コーザルが創造、アストラルが維持とすれば、ディストラクタルは破壊であり、ヒンドゥ教のトリムルティに対応する形にもなる。

魂的レイヤーのカテゴライズ

空無辺処識無辺処無所有処
五蘊
唯識六識末那識阿頼耶識
カバラアイン・ソフ・オウルアイン・ソフアイン
神智学アートマーモナドロゴス
  • (真正の)仏教では、無我説であるので、単に五蘊の一つの識として捉えるのみ。これを輪廻転生の主体として捉え始めると、お釈迦様から非難された仏弟子もいた典型的な邪見になる。
  • しかし、大乗の唯識以降では、その邪見ルートを辿っていく。そもそも空論(中観派)から無色界への深入りが始まってはいるが……。
  • 天台・華厳の「阿摩羅識」も所詮は五蘊の識に含まれる一つであるが、敢えて「阿頼耶識」と分けてカテゴライズすれば「非想非非想処」に該当か?
  • 無色界からは心だけの存在となっているので、西欧ではこれを創造神の世界と捉えている。また、神智学ではコーザルまでの層は体の外側に向って設定されるが、これら魂レイヤーは体の内側に内在するものと定義される。これも心だけの状態(無色界)ゆえである。
  • 西欧人の神智学のように、識を神秘化すると、それが被造物である人間側に所属するものではなく、創造神に属するものとして捉えられる。つまり、これが魂であり、人間の内側に遍在しつつも、人間のものではなく、神の分霊(領事館、スパイ?)のようなものとされる。

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