原田龍二の「ニンゲンTV」が捉えた〝神霊写真〟

原田龍二の「ニンゲンTV」の動画(【原田に異変】原田「こんなの初めてだ、得体のしれない恐怖を感じる...」...この原因は、降魔師・阿部曰く「神の怒り」だった!どうなる!?)において、香川県の心霊スポット・廃神社「いもんた」の本殿の入口前で、降魔師・阿部吉宏が、自身の左半身を神霊に掴まれているので、写真に撮ってみるようにスタッフに指示する。その結果はなかなか鮮烈である。それはまさしく心霊写真ならぬ〝神霊写真〟である。

レインコートの記事の皺や陰影が、神霊と思しき存在の美しくも畏怖を感じさせる横顔を浮き彫りにしている。ピンと来ない人のために、下に顔の位置をイラストで示すが、マンガやアニメのイラストのような輪郭線のある絵柄ではなくて、元の写真は、非常に写実的な彫刻のようなシルエットであることがわかる。

永井豪の『デビルマン』に登場するデーモンのシレーヌを彷彿とさせる美しくも近寄り難いデーモン(神霊)の姿。

単に、何らかの心霊写真が撮れたということではなく、阿部の言う通りに、神霊の写真が撮れているというのが凄い。

拝殿の立ち入り禁止ロープから中に入らなかった「ニンゲンTV」

僕がこの「ニンゲンTV」を観ようと思ったのは、先に、「デニスの怖いYouTube」(通称「デニ怖」)の同じ「いもんた」で撮影した動画を YouTube で観たからである(動画の撮影・公開は「ニンゲンTV」の方がおそらく先)。「ニンゲンTV」では拝殿の立ち入り禁止ロープから中に入らなかったが、「デニ怖」ではロープを越えて拝殿(一階部分)の中に入っており、さらに二階の本殿にも行って撮影を行なっていた。

特に二階部分の本殿がヤバいという話だった。映像を通じて何か視えるわけでもないが、例えば、本殿の祭壇に何者かが胡座をかくようにして鎮座しており、デニスたちを睨み付けているとでも言うのだろうか? 果たして霊能者の阿部にはどのように視えるのだろうか? と思って、「ニンゲンTV」の「いもんた」の動画をクリックしたのだったが、神霊に敬意を表した「ニンゲンTV」のクルーは、立ち入り禁止ロープを越えて拝殿に立ち入ることなく撮影を終えたのだった……。


余談

シークエンスはやとも(吉本興業所属のオカルト芸人)から始まった僕の YouTube のオカルト系チャンネル視聴だが、最近になって原田龍二(俳優)の YouTube チャンネルである「ニンゲンTV」に行き着いた。

最初に断っておくと、僕は、テレビ脳が嫌いであり、(地上波の)テレビメディアに洗脳された知的アンテナで、見知った某かの芸能人の YouTube チャンネルにアクセスして視聴するという行動パターンの人種になる事態には陥りたくないと思っている。なので、純粋に YouTube そのものを通じたきっかけで、オカルト系チャンネルに手を広げていった結果である。なので、原田龍二が TV でも有名な俳優であるというのも、後になって知ったことであり、「そういえば、水戸黄門の助さんの姿がどこか記憶の片隅にあるかもなあ」という程度である。

さらに、僕は、YouTube のお勧めサムネイルをクリックするのに、非常に慎重である。試しのつもりで一旦クリックすると、以後、そのチャンネルの動画がお勧めに表示され続けるのがウザいからである(視聴履歴からその動画を削除する必要が生じる)。特に、短い動画のコンパイレーション系のものなどはサムネイル詐欺も少なくはないので、最近は、サムネイル詐欺の動画を観させられたら、きっちりダウンボート(👎)した上で、チャンネルをお勧めから BAN し、履歴から削除するようにしている。

そんな僕だから、オカルト系ということで「ニンゲンTV」のサムネイルが表示されていても、これまでは基本ガン無視していた。ちょっとワザとらしい演出めいたサムネイル&タイトルであり、やや時代を感じさせるというか、地上波のテレビでやっていた心霊番組のテイスト感があって、「そう簡単には騙されないぞ」というこちらの警戒心を煽るものがあったからである(笑)。

まず、彼ら(原田&阿部コンビ)の初見は、シークエンスはやとものつながりで、「デニスの怖いYouTube」(通称「デニ怖」)のヨコザワプロダクションの「白い手」の件に興味を持ったことであった。ヨコザワプロダクションは「デニ怖」以外にも、「角由紀子のヤバイ帝国」などの錚々たるオカルト系 YouTube チャンネルが取材していて、その中の一つに「ニンゲンTV」が取材した動画もあり、そこで原田龍二と彼の相方の阿部吉宏(降魔師という肩書の霊能者)が、ヨコザワプロダクションの「白い手」についてコメントしているのを見かけたのだった。

その時はそれだけで、どうも「原田龍二チームによる心霊スポットでの肝試し動画」というチャンネルのスタンスに興味が湧かず、阿部吉宏の降魔師という肩書の大袈裟な感じにも、決して眉唾(霊能力が疑わしい)だという風に思っていたわけではなかったものの、演出的にいかにも(ドラマチック仕立て)といった感じで、ヨコザワプロダクションの「白い手」の件を超えて、その時は「ニンゲンTV」のチャンネル自体に足を踏み入れることはなかった。

それが最近、「都市ボーイズ」(これもシークエンスはやともからのつながりで視聴するようになったオカルト系チャンネル)の動画で、「ニンゲンTV」とのコラボレーションをしているもの(呪物 1呪物 2前編後編)があり、初めて「ニンゲンTV」自体に興味を抱くきっかけとなった。興味を持ったのは中の話題の一つで原田が阿部から座敷童を託されて養女として迎え入れたという件である。その件から、「ニンゲンTV」自体の動画をいくつか観ていくこととなり、阿部の人柄などを知り、興味を抱くようになった。

原田と阿部は、いうなれば、『シャーロック・ホームズ』のワトソンとホームズのようなコンビであり、「ニンゲンTV」を凡百の心霊番組と一線を画させている影の主役は〝心霊名探偵〟である阿部の存在ではないかと思う。一方、原田がいないと、阿部だけではただの専門家が小難しいことを言っているだけの番組に陥いるわけで、非霊能者の一般人視聴者側の視点からの解説者、案内役として原田の存在は不可欠であり、彼ほどの適役はいないだろう。

個人的に、風車に憑依させた座敷童「みやこ」や、法具の金剛杭プルパに憑依させた悪霊「みそか」など、シリーズを通じて展開される阿部独特の〝心霊サーガ〟は必見ではないかと思う。

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