伊藤園の優先株(25935)のヴァリュエーション(PER・PBR・利回り)について



伊藤園の PER・PBR・利回り等について、多くの専門情報サイトが、プロの大企業であるにも関わらず、無茶苦茶いい加減な間違った情報を掲載していることは既に指摘した。僕の推理では、伊藤園はソフトバンク、インフロニアと並んで、4000 弱存在する全上場銘柄の中では珍しい、普通株以外に優先株を並立して上場している銘柄であり、それが災いして、多くの専門情報サイトの開発・運営者が、株式市場に関係するプロなのに、そこの知見が素人同然だと、よくわからないまま杜撰なやっつけ仕事で処理しているのが原因ではないのか、ということであった。

この問題に気付いたきっかけは、伊藤園の優先株(第 1 種優先株式)に関する PER などの投資指標が、楽天証券にせよ SBI 証券にせよマネックス証券にせよ、表示すらされない「不明」扱いになっている状況である。通常の伊藤園の普通株の方は、特にヴァリエーション的に割安というわけでもないし(割高というわけでもないが)、利回りが高いという感じでもなく、ヴァリュー株かというと微妙な感じ。一方で、優先株の方を基準に伊藤園が割安(お買い得)なのかどうかを評価したいと思っても、これら証券会社が情報提供面での仕事をサボっているせいで、判断材料に欠くわけである。

ちょうど、楽天証券のアナリストの中で僕が一番信頼している窪田真之氏(同証券経済研究所の主任ストラテジスト)が、先日の動画で伊藤園の優先株のことを取り上げていた。そこでは、伊藤園の優先株について「利回り 3% 以上で配当利回りも高い人気優待銘柄の 1 つ」とコメントしていた。そこまでわかっているんなら、楽天証券の情報画面でも、ちゃんと優先株の利回り等の情報が表示されるようにして欲しいところだと思ったりもしたが。

2026-06-02
株価PERPBR配当
利回り
優待
利回り
EPS
(会社
予想)
BPS決算短信ROIC※ROIC は Monex 掲載のデータで
実績値と思われる
伊藤園 普通株2679.528.081.751.94%0.56%95.4415272026 Q47.69%大幅減益は前期のコカコーラの場合と同様、
自販機事業のリストラによるもののようで
既に株価に織り込まれている
一過性要因と思われる
伊藤園 優先株176916.331.153.73%0.85%108.311533
カゴメ251117.031.212.31%0.80%147.4720772026 Q16.37%野菜ジュースで競合
コカコーラ・
ボトラーズ・J
354525.331.652.03%0.56%139.9321522026 Q1-9.80%自販機の茶・コーヒー等で競合
(cf. 前期の赤字は会計処理上のもの
キーコーヒー192655.031.300.62%1.04%35.0014832026 Q41.56%カフェビジネスで競合
ドトール・日レス260914.631.042.30%0.38%178.3025032026 Q46.98%カフェビジネスで競合

同業他社の PER/PBR/利回りと比較しても、ヴァリュエーション的に遜色ないように思える。

  1. 株価のヴァリュエーション(PER/PBR)については、優先株の場合はカゴメと同等のヴァリュエーション、普通株の場合でコカコーラBJと同等のヴァリュエーション、という感じ。
  2. 配当・優待利回りについては、優先株の場合は他社を圧倒。普通株の場合はカゴメ・コカコーラBJ・ドトールと良い勝負。

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